二人で見た雪は忘れない spring 28

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体育祭

 

ついにやってきた。

 

なんだか緊張してあまり寝れなかった。

 

バン、背中を誰かに叩かれた。

 

拓真「緊張してるのか、
最後の競技なんだから
今から緊張してたら体持たねぇぞ」

 

なんだ、拓真か。

 

朔「なんか、緊張して寝れなかった」

 

拓真「そっか、それは朔が真剣だって事だろ」

 

そうかもしれない。

 

こんなに真剣なったのは
初めてかもしれない。

 

拓真の言う通りだ。

 

最初から緊張してるようだと
体がいくつあっても足りない。

 

また、背中叩かれた。

 

絵梨「サク、緊張し過ぎ」

 

朔「おまえら、背中叩きすぎ」

 

あれ、なんか緊張がほぐれた。

 

咲「さーくちゃん」

 

咲にも背中叩かれた。

 

朔「もう少し手加減してくれよ」

 

背中がジンジンしている。

 

拓真「やれることは全部やったんだ。
あとは本番だけだ」

 

プログラムが1つ1つ消化されていく。

 

午前の部が終った。

 

昼食の時間だ。

 

拓真と絵梨と咲と僕は昼食後
集まった。

 

拓真「2組アンカーの長谷川
あいつは速いぞ」

 

絵梨「1年の時、同じクラスだったけど
凄く速かったよ」

 

拓真「松田と富樫も速いな」

 

絵梨「井上さんも速いよ」

 

拓真「2組は全員速いってことだな」

 

朔「でも、負けられない」

 

決意を新たにした。

 

4人で円陣を組む。

 

絶対勝つぞ!! おー!!

 

ついにクラス対抗リレーの時間が来た。

 

1年が終わり2年の番が来た。

 

胸がドキドキしてる。

 

自分に自己暗示をかける。

 

絶対勝つぞ、絶対勝つぞ。

 

勝つことをイメージする。

 

ついに時間が来た。

 

拓真頼むぞ。

 

位置について・・・よーい・・パーン!!

 

さすが拓真トップだ。

 

他の奴らも速い。

 

1、2、3位が混雑してる。

 

拓真「頼む、絵梨」

 

絵梨にバトンが渡る。

 

他の組がバトン渡しをミスった。

 

絵梨が2位になった。

 

絵梨「咲ちゃん、お願い」

 

咲にバトンが渡る。

 

さすが咲、トップと並んだ。

 

抜いた。

 

1位だ。

 

少し差をつけた。

 

僕の番だ。

 

心臓が、口から飛び出しそうだ。

 

咲「朔ちゃん、お願い」

 

咲からのバトンが僕に渡る。

 

相手の組はバトン渡しに手間取った。

 

相手は、長谷川だ。

 

学年1番の俊足。

 

差がドンドン詰められていく。

 

僕は全力以上の力を出している。

 

体がバラバラになりそうだ。

 

長谷川の息遣いが聞こえてくる。

 

残り30M。

 

拓真「朔、ガンバ!!」

 

絵梨「サク、がんばれ!!」

 

拓真と絵梨の声援が聞こえる。

 

負けるわけにはいかない。

 

皆に作ってもらったチャンスだ。

 

絶対勝つ。

 

僕はゴールのテープに突っ込んだ。

 

やったっと思った瞬間、全身の力が抜ける。

 

僕は、その辺で意識が飛んだ。

 

なんか、声が聞こえる。

 

?「朔ちゃん」

 

?「朔、しっかりしろ」

 

どのくらい時間が経ったのだろう。

 

意識がぼんやりしてる。

 

絵梨「咲ちゃん、サク大丈夫そうだから
拓真と私帰るね」

 

拓真「目覚ましたら、
おめでとうって言ってくれ」

 

咲「二人とも、ありがとうね」

 

絵梨「あとで、みんなで打ち上げやろうよ」

 

咲「うん」

 

絵梨「じゃあ、バイバイ」

 

咲「バイバーイ」

 

そんなやり取りが聞こえてきた。

 

僕はどうしたんだ。

 

ん、ベットで寝てるのか?

 

しばらく、状況を確認するのに
時間がかかった。

 

 

目を開けると咲が居る。

 

ここは、保険室だな。

 

朔「僕、どうしたんだ?」

 

咲「朔ちゃん、大丈夫?」

 

朔「うん、いたた」

 

体中に痛みが走る。

 

咲に事情を聴いた。

 

僕らが1位を取ったらしい。

 

そっか、ゴールした後に転倒したのか。

 

ドジったな。

 

咲「よかった、朔ちゃん無事で」

 

咲が泣いている。

 

朔「咲、なんで泣いてるんだよ」

 

咲「だって、
朔ちゃん動かなくなっちゃうし・・・」

 

朔「もう、大丈夫だから」

 

咲「うん」

 

朔「咲、僕達勝ったんだな」

 

咲「そうだよ。おめでとう、朔ちゃん」

 

朔「やってやったぞ、いてて」

 

咲「ダメだよ、無理したら」

 

ちょっと、起きてみよう。

 

何とか歩けそうだ。

 

朔「咲、帰ろうか」

 

咲「気が付いたら、朔ちゃんのお母さん
電話ちょうだいって言ってた」

 

朔「僕の携帯どこいったっけ」

 

咲「私、持ってるよ。はい」

 

朔「ありがと」

 

とりあえず、母さんに電話。

 

朔「もしもし、母さん。うん、大丈夫だよ。
迎えに来てくれる。うん。じゃあ、よろしく」

 

散々心配された。

 

朔「咲も一緒に乗っていくでしょ?」

 

咲「うん」

 

保健室を出て玄関まで行くことに。

 

体が悲鳴を上げている。

 

どう転んだらこんなことになるんだ。

 

何とか迎えの車に乗り込み帰宅した。

 

 

 

to be continue

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