二人で見た雪は忘れない spring 25

投稿日:

波乱万丈

 

放課後 部室前

 

朔「部長」

 

部長「どうした、朔」

 

朔「今日からしばらく
単距離専攻したいんですけど」

 

部長「別に構わんぞ」

 

朔「ありがとうございます」

 

簡単に言ったものの・・・

 

あっ、単距離専攻って
ほとんど女子じゃん。

 

咲は大丈夫だけど、
他の女子は苦手だ。

 

うわーっ、咲どこ行ったのかな。

 

佐藤「どうしたの?徳永くん」

 

朔「あー ちょっと
単距離速くなりたくてさ」

 

佐藤「体育祭で何か狙ってるの?」

 

朔「いや、別にそんなことないんだけどね」

 

咲「朔ちゃん、バトン借りてきた。
後で練習しよ」

 

佐藤「えっ、徳永くんリレー出るの?」

 

ちょっと、笑ってるじゃん。

 

咲「うん、そうだよ」

 

僕の代弁して咲が言ってくれてるけど
かなり驚いているよ。

 

佐藤「徳永くん、1年の時
めちゃくちゃ遅かったよね」

 

咲「朔ちゃん、一緒に走ってもらいなよ」

 

佐藤「いいよ、やろうよ」

 

勝てると思ってるのか。

 

鼻っ柱へし折ってやる。

 

佐藤「スターティングブロック使ったら
徳永くん不利だから使わないでやろうか」

 

朔「そうだね、どう考えても
使いこなせる自信ないわ」

 

バカにしやがって。

 

朔「じゃあ、胸を借りるつもりで
やってみますか」

 

何だろう、まったく負ける気しない。

 

咲に教えてもらったことを全部出し切る。

 

咲「いくよー、
位置について・・よーい・・・ドン!!」

 

咲と同着だったんだぞ、
咲より遅いヤツに負けるわけないだろうが。

 

圧勝だったな、やっぱり。

 

でも、女子に勝っただけじゃ
自慢にもならんな。

 

佐藤「ごめん、徳永くん。
ちょっとバカにしてた」

 

バカにしてたのかよ。

 

佐藤「どんな練習したの?
去年あんなに遅かったのに」

 

えーと、引き続きバカにしてますよね。

 

朔「長距離以外にも筋トレしてたからかな」

 

佐藤「へぇー、でも凄いね。見直したよ」

 

朔「ありがとう」

 

なんか、視線を感じる。

 

?「朔、速くなったじゃねーか。
俺と勝負してみるか」

 

3年の吉本先輩だ。

 

めんどくさいことになってきたぞ。

 

でも、やってみるか。

 

朔「先輩、よろしくお願いします」

 

吉本先輩「よーし、かかってこい」

 

勝てなくてもいい。

 

食らいついて行くんだ。

 

咲「位置について・・よーい・・・ドン!!」

 

チッ出遅れた。

 

流石速い。

 

でも、最後まであきらめない・・・

 

結果、負けたがそんなに
差がついたわけじゃなかった。

 

吉本先輩「朔、速くなったな」

 

朔「ありがとうございます」

 

吉本先輩「もっと、速くなりたかったら
練習付き合ってやってもいいぞ」

 

朔「はい、よろしくお願いします」

 

この流れで先輩に色々教えてもらった。

 

なんか、さらにステップアップした
感じがした。

 

部活が終了した。

 

ここからは、咲とバトンの練習だ。

 

咲「朔ちゃん、おつかれさま」

 

朔「今日は、波乱万丈だったな」

 

咲「そうだったかもね、あはは」

 

他人事だと思って。

 

咲「朔ちゃんは
バトン受ける練習だけでいいよね」

 

朔「なんで?渡すのもやった方がよくない」

 

咲「いらないよ、アンカーなんだから」

 

朔「えーっ、初耳だよ!!」

 

何言ってるの咲、冗談キツイって。

 

朔「そんなこと、いつ決まったの?」

 

咲「今、私が決めたの」

 

朔「咲、それは流石に
勝手に決まらんだろうよ」

 

咲「1週間後にさ、クラスでタイム計って
選手決めるんだけど
そこで1番になってもらいます」

 

朔「はい?」

 

何言ってるのこの子。

 

朔「僕、咲が何言ってるか分かんなくなってきた」

 

咲「大丈夫よ、朔ちゃんだったら」

 

朔「どこから、その根拠のない自信出てくるの?」

 

咲「私が付き合ってる人だから?」

 

朔「あー なんかわかんねぇけど・・やってやるー」

 

もう、どうにでもなれ!!

 

 

 

 

to be continue

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