二人で見た雪は忘れない spring 24

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二人だけの特訓

 

咲「朔ちゃん、着替えたらすぐ来てね」

 

朔「はいよ」

 

僕は、ため息つきながら
家に入ろうとした。

 

咲「早くしてね」

 

朔「わかったー」

 

家が近いのも考え物だな。

 

部屋に入るとなんだか熱い。

 

今は走ってきたし、そのせいか。

 

窓を開けて顔を出す。

 

涼しい。

 

咲「朔ちゃーん」

 

咲も窓から顔を出してる。

 

僕の部屋から咲の部屋見えるんだな。

 

僕は咲に手を振り返す。

 

あれ、咲ジャージだったな。

 

もう着替えたのか、早っ。

 

急がないと怒られそうだ。

 

朔「咲、お待たせ」

 

咲「朔ちゃん、遅い!!」

 

朔「え~っ」

 

咲「河川敷まで走っていくよ」

 

朔「え~~っ」

 

この子は体育会系なのか。

 

今日の咲、わがままモード発動してるな。

 

咲の言うがままついて行っていく事に。

 

思ったよりも早く河川敷に着いた。

 

朔「少し、休まない?」

 

咲「ダーメ!!」

 

どこかのスパルタ施設の館長かよ。

 

咲「準備運動するよ、号令は朔ちゃん」

 

朔「はいよ」

 

単距離の基本的なメニューをこなしていく。

 

大分疲れてきた。

 

次は何する気かな。

 

咲「朔ちゃん、一回私と走ってみようか」

 

朔「咲と?僕の方が遅いに
決まってんじゃん」

 

咲「いいからいいから」

 

と言って僕の手を取って引っ張っていく。

 

咲「ここから、あそこのポールまで
約100Mあるから」

 

もしかして、咲普段ここで練習してるのか。

 

咲「本気で走ってね」

 

朔「わかった」

 

咲「位置について・・よーい・・ドン!!」

 

何だろう、半分くらい来ても咲と並んでる。

 

僕、いつの間にか速くなってる。

 

ほぼ、咲と同時にゴールした。

 

二人は河川敷の芝生に大の字になった。

 

朔「はぁはぁ、咲、手抜いたんじゃないの」

 

咲「はぁはぁ、そんなわけないじゃん」

 

筋トレが効果を現したのか・・・

 

咲「朔ちゃん、少し休もう」

 

朔「ああ」

 

咲と付き合ってから僕は
ドンドン成長してるような気がする。

 

咲には感謝しなければならないな。

 

そういえば、じいちゃんが言ってたっけ。

 

人間が上り詰めていくとき
必ず足元すくわれやすくなるから
気をつけろって。

 

じいちゃん、僕は油断しないよ。

 

咲「朔ちゃん、明日の部活から
単距離の専攻に
混ざってやってみない?」

 

朔「僕が?」

 

咲「うん、朔ちゃん、単距離の基本出来たら
もっと速くなると思うのね」

 

単距離であんだけ速い咲が
言ってるんだ間違いないだろう。

 

咲「それでさ、一緒にリレー出ようよ」

 

まさかの申し出だった。

 

朔「僕が、リレー出るの?」

 

咲「そうだよ」

 

朔「うーん」

 

咲は、僕にどこまで
期待してるんだろう。

 

だけど、今は試してみたい。

 

咲がいれば何でも
出来るような気がするんだ。

 

朔「そうだな、駄目元でやってみるか」

 

咲「駄目元って言うのはどうかと思うけど
朔ちゃんなら絶対できるよ」

 

朔「咲のその自信どこから来るんだろうね」

 

咲「私の目に狂いはないよ」

 

二人で笑った。

 

咲「朔ちゃん、もう少し練習するでしょ」

 

朔「頼む、咲監督」

 

咲「何それ、あはは」

 

日が暮れるまで二人は練習した。

 

 

 

 

to be continue

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