二人で見た雪は忘れない spring 19

投稿日:

スーパーガール

 

咲のおかげで赤点はなかったので
いい連休になるはずだったが予定がない。

 

結局は、ダラダラと過ごしてしまった。

 

気が付けば連休が終わり、今日から学校だ。

 

この地点では、咲と僕が付き合ってることは
学校内で知ってる奴は誰もいなかった。

 

咲「おはよー 朔ちゃん」

 

朔「おはよー、沖縄どうだった?」

 

咲「うん、楽しかったよ。あとね・・・」

 

咲は僕の後方に回り込み鞄に何か付けた。

 

咲「へへ、おそろいのキーホルダー」

 

クリスタルのイルカのキーホルダーだ。

 

朔「ありがとう、咲」

 

うれしいけど、なんか恥ずかしい。

 

朔「そういえば、
今日、テストの結果発表されてるはずだけど」

 

咲「そうなんだ」

 

あまり興味がないようだ。

 

朔「30番まで掲示板にでるんだよ。
まあ、僕には関係ないけど」

 

咲「それより、明日から部活だね。
朔ちゃん、よろしくね」

 

話しを反らされた。

 

そうだったっけ、めんどくさいな。

 

咲「最近、何もしてなかったから
運動不足だな、あはは」

 

朔「うん、僕も体訛りまくりだよ」

 

あとから知ったのだが授業が終わった後、
学校内で緊急工事をしてる為、
ゴールデンウィーク前の
部活が中止になったと聞いた。

 

朔「そいえばさ、咲、何専攻してるの?」

 

咲「私、単距離100Mかな。朔ちゃんは?」

 

咲、小柄で華奢に見えるけど速いのかな。

 

朔「僕は、長距離かな。僕の場合、
入部の動機が体を鍛えたかっただけだから」

 

咲「ふーん、じゃあ本気でやってみようよ」

 

朔「やだよ、前にも言ったけど
僕そんなにがんばってないからね」

 

咲は何か考え込んでる。

 

朔「咲、どうしたの?」

 

咲「うーん、朔ちゃん、どうしたら本気で
やってくれるのかなって考えてたの」

 

朔「もう、いいよ。僕の事は」

 

そうこうしてるうちに学校に着いた。

 

朔「咲、掲示板見ていこうよ」

 

咲「・・・うん」

 

やはり、気乗りしてないようだ。

 

えっ、なんだと・・・

 

1番 我那覇 咲

 

朔「咲、スゲーな。おめでとう」

 

咲「たまたまだよ」

 

なんか、嬉しそうじゃないな。

 

朔「咲、うれしくなさそうだね」

 

咲「そんなことないよ」

 

咲の顔色が悪い。

 

何かあるのだろう。

 

これ以上はこの話題は避けよう。

 

教室に着いた。

 

そういえば、咲の好きな物とか何も知らないな。

 

今後の為に色々聞いておこうかな。

 

朔「咲ってなにがすきなの?」

 

咲「どうしたの?急に」

 

朔「付き合ってるのに
何が好きかわからなかったら
何もしてあげられないでしょうが」

 

咲「そっか」

 

咲「そうだね。音楽鑑賞、映画鑑賞、
綺麗な物を見るのも好き。動物も好きかな」

 

朔「へぇー、そうなんだ。音楽何が好きなの?」

 

咲「ミスチルが好き」

 

朔「そうなんだ、僕も好きだな」

 

咲「あと、B’Zも好き」

 

朔「僕も好きだよ、B’Z」

 

音楽の趣味は合いそうだ。

 

クラスメートが教室に入ってきた。

 

クラスメイト女子「おはよー。咲ちゃん、
凄いね学力テスト1番って」

 

咲「ありがとう、へへへ」

 

咲の周りに人が集まり始めた。

 

始業式の事を思い出してしまう。

 

マジでうるさい。

 

時間は放課後へ

 

先生「来月は、体力測定があるからな、
体動かしておけよ」

 

教室がざわめく。

 

今日から部活だな。

 

ちょっと,めんどくさいな。

 

咲「朔ちゃん、部活一緒に行こう」

 

今年は、雪解けが早くてグラウンドが
使用できるらしい。

 

部室は外にある。

 

部長がいた。

 

朔「こんにちは、部長」

 

部長「朔、押忍」

 

朔「部長、新入部員の我那覇 咲です」

 

部長「おっ、転校生の子だな。よろしく」

 

咲「我那覇 咲です。よろしくお願いします」

 

部長「もう少ししたら
女子来ると思うから待ってて」

 

咲「はい」

 

部長「専攻とかある?」

 

咲「単距離です」

 

部長「アップは、みんなでやって、
その後専攻ごとでやるからね」

 

咲「はい」

 

部長「あと朔、説明頼む」

 

丸投げされた?

 

咲に説明とか色々してうちに

 

女子部員が来た。

 

咲は女子部員と部室に入って行った。

 

着替えが終わって女子が出てきた。

 

ジャージ姿の咲。

 

なんか、様になってる。

 

アップをして専攻ごとに分かれた。

 

僕は、専攻で長距離を走っていたので

 

お決まりの海岸線道路を10KM走る。

 

朔「久しぶりだから、明日筋肉痛だな」

 

海沿いを走るのは気持ちがいい。

 

あっ、僕が一人で走っているのは何故か?

 

みんな、疲れるから長距離は嫌いらしい。

 

長距離は、僕一人なのである。

 

帰ってくると人だかりができてる。

 

何の集まりだろうか。

 

咲だ。

 

走るみたいだな。

 

ん、走ったな・・・速い・・・スゲーな。

 

まさか、あんなに速いとは。

 

下手したら僕負けるんじゃないか。

 

咲、アイツ何者なんだよ。

 

スーパーガールかよ。

 

勉強できてスポーツできて
僕と全然つり合わないよ。

 

部活が終わり帰り道

 

咲「朔ちゃん、一緒に帰ろ」

 

朔「うん」

 

朔「咲、脚速いんだな」

 

咲「そんなことないよ」

 

どんだけ、謙遜してるんだよ。

 

僕は、いつもより口数が少なかった。

 

その間、咲は一杯喋っていたが

 

内容は全く覚えてない。

 

咲「朔ちゃん、元気ないね。
お腹空いたのかな?」

 

朔「そんなに、腹減るほど部活
一生懸命じゃないからさ」

 

本当に咲と付き合ってよかったのか?

 

そんなことが何回も頭を過った。

 

家に着いた。

 

咲「朔ちゃん、あとでメールする」

 

朔「おう」

 

今日、初めて咲と大きな
すれ違いを感じた。

 

 

 

 

to be continue

コメントを残す