二人で見た雪は忘れない spring 14

投稿日:

温泉

 

咲と僕は付き合った。

 

今考えるとあの頃の僕達は
未成熟で、ままごとの延長みたいな恋愛をしていた。

 

自己満足の恋の仕方だったのかもしれない。

 

 

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僕らは、天文館をあとにして
じいちゃんの家に向かった。

 

咲は、
残惜しそうに天文館を振り返っている。

 

朔の祖父「咲ちゃん、
天文館気に入ったかな?」

 

咲「はい、また、来たいです」

 

朔の祖父「また、いつでもおいで」

 

咲「ありがとうございます」

 

じいちゃんの家に着いた。

 

朔「ばあちゃん、ただいま」

 

テーブルの上に沢山料理がある。

 

朔「どうしたの、これ」

 

朔の祖母「朝と昼の分だよ」

 

朔の祖父「じいちゃんとばあちゃん
午前中出かけるから、ちょっと留守番頼む」

 

朔「うん、わかった。あんまり寝てないから
僕は、ちょっと寝ようかな」

 

じいちゃんとばあちゃんが出かけた。

 

咲は、食事の後片付けをしてた。

 

朔「咲、手伝おうか?」

 

咲「大丈夫よ、朔ちゃん眠いんでしょ?
寝た方がいいよ」

 

咲の言葉に甘えることにした。

 

朔「咲あと頼むね」

 

咲「うん」

 

僕は二階に上がり布団に入った。

 

すぐに寝てしまったと思う。

 

咲「朔ちゃん、朔ちゃん。
おじいちゃんとおばあちゃん
帰ってきたよ。起きて」

 

朔「ん?今行く」

 

どれくらい寝ただろう。

 

1、2時間くらいだろうか。

 

朔の祖父「朔、昼から温泉いくか」

 

朔「うん、それでいいよ」

 

昼食を食べて、温泉に行くことになった。

 

昼食が終わり、
咲は、ばあちゃんと後片づけしていた。

 

朔の祖父「じいちゃんも孫が
できるまでがんばるかのう」

 

朔「じいちゃん、気が早いよ。
僕達、中学生だよ」

 

朔の祖父「そうだったのう、わっははは」

 

じいちゃん期待し過ぎ。

 

どうやら、後片付けが終わったようだ。

 

咲「朔ちゃん、おじいちゃんと
何話してたの?」

 

朔「内緒」

 

咲「えー何?気になる」

 

朔「いんだよ、気にしなくても」

 

朔「じいちゃん、ばあちゃん、
僕達温泉入ったら帰るね」

 

咲「お世話になりました」

 

朔の祖父「またおいで」

 

朔の祖母「咲ちゃん、遠慮しないで、
また来なさい」

 

咲「ありがとうございます」

 

朔「じいちゃん、ばあちゃん、ありがとう」

 

久々の温泉。

 

僕は、何度か来たことがある。

 

露天風呂から日本海を見ることができて
僕は結構好きだ。

 

じいちゃんに温泉まで送ってもらった。

 

朔の祖父「朔、咲ちゃん気を付けて帰れよ」

 

咲「おじいちゃん、ありがとう」

 

ここで、おじいちゃんと別れた。

 

僕達は、温泉施設に入った。

 

朔「咲ってお風呂長い?」

 

咲「折角の温泉だから1時間くらい、いい?」

 

1時間後に合流する事決めた。

 

咲「また、あとでね」

 

朔「うん」

 

意外と人少ないな。

 

更衣室に入ると誰もいなかった。

 

朔「やった、貸し切りだ」

 

僕は、一通り内風呂を堪能した。

 

あと、露天風呂でも行くか。

 

おー 日本海。

 

しかも、べた凪(時化てない海の事)

 

天気が良くて太陽の光が海に
反射してキラキラしている。

 

朔「綺麗だな」

 

昨日は、星を見たし今日は温泉
なんていい休日なんだ。

 

最後、サウナで汗を流すか。

 

僕は、露天風呂を出て
サウナに向かうことに。

 

でも、
サウナそんなに得意じゃないだよな。

 

ちょっと、短めに入ろう。

 

おっ、中に人がいた。

 

しかも、スキンヘッドで体もごっつい。

 

びっくりしたな、誰もいないと思ってたし。

 

その人のちょっと離れたところに座った。

 

その人は、設置してある砂時計を
ひっくり返すのに僕の目の前を通る。

 

うわっ、凄い入れ墨だ。

 

龍と虎の入れ墨。

 

こわっ。

 

早く出たい、けど入ったばっかりだし。

 

入れ墨の人「兄ちゃん、この辺の人か?」

 

わー 話しかけられた。

 

朔「いえ、祖父の家に遊びに来てるんです」

 

入れ墨の人「そっか、びっくりしたやろ。
迷惑かけへんから堪忍やで」

 

わー こわっ!!

 

朔「大丈夫ですよ。
人の弱みに付け込むの嫌いですから」

 

やばっ、めっちゃ睨まれてる。

 

スキンヘッド、ごっつい体、関西弁、入れ墨
怖い要素満載ですよ。

 

ん、殴られる。

 

肩を掴まれた。

 

入れ墨の人「おおきに」

 

それだけ?

 

先に出ていった。

 

助かった。

 

なんか、のぼせた。

 

もうそろそろ1時間くらい経つかな。

 

上がろう。

 

 

 

to be continue

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