二人で見た雪は忘れない spring 10

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ふたり

 

初恋とは?
僕は、そんなに恋愛を語るほど
人を好きになったことはない。

 

幼稚園の先生とか、
小学校低学年の時に
好きになった子は
きっと、初恋じゃない気がする。

 

そもそも初恋は、
もっと胸焦がすものでは
ないだろうか?

 

食欲はなくなり、
ただ、その人の事を1日中考えたり
近くにいるとソワソワし
遠くにいるとモヤモヤする。

 

僕は、そんなイメージを持っている。

 

*************************

 

朔「咲、こっち来て」

 

咲「うん」

 

朔「ここ座って」

 

朔「あと、ゲート開けたら寒いから毛布。
暗くなるよ」

 

メインの照明を落とした。

 

咲「なんか、プラネタリウムみたい」

 

じいちゃん自作のリクライニングシート。

 

これで最高に星を堪能できる。

 

方角はじいちゃん合わせてくれてる。

 

朔「ゲート開けるよ、少し寒いからね」

 

咲「うん」

 

来る途中、街灯が消えていたのは
節電の為でもあるが
星が最高に綺麗に見える環境を
作る為でもある。

 

ゲートがゆっくり開いていく。

 

咲「わぁー 綺麗。すごいすごい」

 

何回見ても興奮するな。

 

僕も声が出なくなるくらい感動してた。

 

咲「朔ちゃん、ありがとう」

 

朔「礼なら、じいちゃんに言ってくれ」

 

本当に、じいちゃん ありがとう。

 

朔「咲、あそこにオリオン座あるよ」

 

咲「わー 本物だね、朔ちゃん」

 

朔「当たり前だろ」

 

1時間くら僕らは星の話しを
しながら夜空を眺めていた。

 

咲「朔ちゃん、寒い」

 

朔「ゲート一旦閉めるか」

 

咲「まだ、星見てたい」

 

朔「じゃあ、はい」

 

僕は、自分の毛布を咲に掛けた。

 

咲「ありがとう」

 

朔「今、あたたかい物入れるけど何がいい?」

 

咲「私がやるよ」

 

朔「いいよ、ここ僕が
小さい頃から来てる場所だから勝手分かってるし
今日は咲お客さんなんだから」

 

咲「朔ちゃん、優しいね」

 

朔「今頃気が付いたの?」

 

二人は、顔を合わせて笑った。

 

今日は、時間がいつもより
早く進んでいる感じがした。

 

星が綺麗なのを差し置いても
こんな、楽しい時間はなかったような気がする。

 

去年の11月しし座流星群で歓喜したときより
今の時間が、とても楽しく感じられていた。

 

咲と一緒だからかもしれない。

 

なんか、色んなことを考えていた。

 

僕も、普通に女の子と話しできるんだな。

 

オリオン座に感謝だな。

 

咲「朔ちゃん、お湯沸いてるよ」

 

朔「うわっ、びっくりした」

 

咲が手伝いに来ているのに気が付かなかった。

 

朔「ごめん、ボーっとしてた」

 

咲「手伝うよ」

 

咲にも手伝ってもらった。

 

朔「咲、もう大丈夫よ。給湯室狭いから
あと僕がやっておくね」

 

咲「うん、じゃあ、お願いね」

 

この後、咲と何話したらいんだろ。

 

男子と話すのとはわけが違うからな。

 

そうだ、僕には天文学があるじゃないか。

 

星の話しならなんとかなりそうだ。

 

朔「おまたせ」

 

朔「そういえば、咲。
去年のしし座流星群って見た?」

 

咲「あーそれ見れなかったんだよね。
親許してくれなくてね」

 

朔「そうなんだ。今回よく許してくれたな」

 

咲「そこは、私も不思議なんだよね」

 

朔「親同士が仲がいいからかな」

 

咲「もしかしたら、
親同士で勝手に許嫁にされてたりね」

 

それは、笑えねーぞ。

 

朔「あはは、ないだろ、それは」

 

咲「・・・・」

 

朔「・・・・」

 

あっ、

 

やばい。

 

 

会話途切れた。

 

 

to be continue

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